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人身GOKUの大冒険 月刊 無線と実験 情熱の真空管 Wonder-Ranch |
はじめて米田様の回路図を拝見した時は「オペアンプって何?」状態だった素人も、 小物部品自体は以前より手配しており、後はトランスや筺体の大物部品の手配を残すのみ 久しく不遇を託っていた「TU-879」が!! 電源トランスは250Vなので、抵抗器で大きく落とす必要がありそうです。 んー、こうしてみると、TU-879ベースで作れないことも無さそうです。 と、思いきや ・・・
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作らせて頂くのはオペアンプ駆動の6LU8超三極管接続アンプということで、TU-879のプリント基板を改造して流用するなんていう、小洒落た方法では対応出来ません。この素人にはそんな知識も技術もありません。ですのでガッツリ作り直しです。 TU-879のプリント基板の替わりとなるベース板は、P-11の底板で余っているものから切り出しました。0.5ミリ程の厚さなので、加工が楽だろうという選択理由です。カッターで筋を入れ、厚板で押えつつへこへこ折り曲げると簡単に切れました。加工は楽なんですが、ぺなぺなの為、撓り易いのが難点です。ベース板は1ミリ以上の厚さが良いかも。 | |
購入したコンパクトロンのソケットは径が27ミリと、実に中途半端なサイズでした。仕方無いので特大リーマーも購入する羽目に。 あとは緻密に設計(wwwした各ネジ穴に、ラグ板やスペーサーを取付けてベース板の完成です。この左側の部分にはにはスイッチング電源基板を取付けるので、その放熱板の位置に放熱用の穴を開けています。 | |
TU-879にはトランス類の雑音防止用として鉄板が取付けられてますが、この中敷の分厚い鉄板には、絶妙のサイズでVRが嵌りません。ですので、「こんな厚めの鉄板、どうすんだよ…」と萎える気力を奮い立たせ、或いは「なんで嵌んねーんだよ!」と頭に昇り掛けた血をグッと理性で押し戻し、あと0.5ミリ〜1ミリ程、ガシガシとリーマーで穴を削り拡げる必要があります。 「テメー!チクショー!ナメンナヨー!」と呪文を唱えながらですと、すぐ拡がります。えぇ、「高度に進化した力技は魔法と区別がつかない」って奴です。(違 | |
TU-879の筺体の側面にも穴を開けまくりです。 はじめての鉄板シャーシ加工でしたが、薄めの所為か加工は案外楽に出来ました。 | |
コンパクトロンの6LU8です。細身の方は6BM8です。 海の向こうから届いた春のセール案内にお安く載っていたので、つい、ふらふらと購入してしまいました。返す刀の勢いで、染谷電子さんにA76-69出力トランスのお値段を確認してみたら、2個で15.000円とのことでした。量産効果で壱萬円だったら・・・。 | |
初段周りの基板です。 回路図上ではQ3のトランジスタが2SC872Aとなっていますが、記号がQ1の2SC1775Aとは逆のPNP型となっている様です。2SC1775Aのdatasheetを見ると、コンプリとして2SA872Aの名が載っていますので、ここはタイプミスだろうと2SA872Aに変更しました。えっとー、あくまで素人判断ですので。 | |
基板の裏面です。オペアンプ用のソケットは足長タイプを用いました。筺体にはこの裏面を上方向に取付け、TU-879の12AX7用の穴から顔を覗かせ、お気楽にオペアンプを交換して楽しもうという魂胆です。 ソケットの4番、8番ピンには、O.1μFを取付けました。 | |
今迄ボリュームは、アルプスのミニデテントしか使った事が無かったので、今回は東京光音のものを手配してみました。一部では「ミニデテントより好き」という方も多い反面、「左右の偏差が」「雑音が」「耐久性が」というお話もあったりと、両刃の刃的VRの様です。果してその真相や如何に!? デテントのカーボンに対し、こちらは「プラスチック・なんとか」という名前だったので、「プラなら熱に弱いかも」と、熱対策を施しながらはんだ付けしてみました。んー、大袈裟? | |
二大発熱物体であるところの抵抗器とTrと、それらを支える放熱板です。このサイズなら小綺麗に収まるなと選んだ放熱板は、例によって小さ過ぎだったかも。 作る段階になってから冷静に計算してみても遅いって話なんですが、電源トランス250Vを整流して340V。680Ωで70mA流して電圧降下が48V(680Ωx0.07A=47.6V)。で、抵抗器の発熱は凡そ3.4W(48Vx0.07A=3.36W)。出力段定電流回路のTrは、コレクタが68Vでエミッタが11.4Vで56.6Vと。で、Trの発熱は凡そ4Wですか。うーん、合わせて7.4Wの放熱を任せるには、矢張り小さ過ぎの予感が・・・。 | |
これはスクリーン・グリッド電圧の安定化回路です。 回路的には黒川先生の作例そのままですが、ツェナーダイオードは24Vを7本直列で168Vとしました。これはカソード電圧68Vに、ロードラインより最適と思われたSG電圧100Vを加えたものです。が、これで正しいのかどうかは不明です。なにせ素人考えですから。(^^; | |
MJ誌05年10月号に載っていた黒川先生のEb-Ib特性図を拡大コピーし、同じく06年10月号のTV球でのご説明と、ぺるけ様のロードラインのご説明を基に、自分でも3K負荷のロードラインを引いてみました。以前に部品を発注する際、datasheetを参照し、モニタに定規を宛がって、ざっくりとSG電圧が100V程なら取敢えずOKかな、と思ったのですが、こうして作図してみると、SG電圧は90V程が最適の様ですね。失敗したかも。ま、あれですね。何事も手抜きせずにキッチリやれよ、ってことですね。 | |
各ブロックも完成したので、いよいよ組立です。 コンデンサをしっかり固定する為のロックタイ・バンドも挿し込んでおきます。こうして見ると筺体内は結構余裕が有りそうですが、実際にはキチキチ状態になる予定です。 | |
±12V用のSW電源を組込もうと作業中の図です。 一緒に写っている通称「猫の手」或いは「蟹の手」は、友人Tack君より無期限拝借中の、ハワイへの新婚旅行時の「想ひ出の逸品」(wwwだったりします。 | |
で、このSW電源、付属の取説によると、逆さ吊状態での使用禁止となっていましたので、正上位(?)で取付けました。特価品にも抜かり無く取説を添付して下さるとは。流石は秋月電子通称様。 あとはコンデンサを配置しソケット周りの配線なんですが、ご覧の通り「わやくちゃ」な配線材の引廻し振りとなりました。経験を重ねれば、綺麗な配線の出来る日がやがて訪れると思っていたんですが、事此処に至り、この素人には綺麗に配線を施す才覚など無いのだと悟るに到りました。 |
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あとは初段部の基板と入力周りを組込み、完成です。 続いて各部の電圧を計ってみましたが、プレート電圧が300Vと結構高めになっています。 「B電源のドロップ抵抗は1KΩ位のに交換しろ。話はそれからだ。」ってことの様です。 それとヒーター電圧、これも高めの6.8V強もあります。 SG電圧は168V程と予定通りですが、ツェナーを1本、14Vのものに交換かな。 最初の電圧チェックの段階で、色々と問題点が見つかっていますが、(^^; SPを繋いで電源ON。・・・全くノイズ等はありません。・・・と、思いきや、 電源投入後は無音のまま、十秒位経ってから発振音の様なノイズが数秒響き、 流石は素人、どうやらとんでもないアンプを作り上げてしまった様です。
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吼える原因は配線ミスだろうかとチェックしてみましたが、特に間違いは無さそうです。 も一度電源ON。無音。吼えて、と。ハムノイズが残る、と。「PLAY」と。 素人にはここらが限界と、ぺるけ様の掲示板で質問させて頂きました。 府中402様より、 奈良の鹿野様より、 ご教示を、どうもありがとうございました。 早速、超三結分科会の該当記事を拝読させて頂きましたが、 明らかなミスと思われるのが鹿野様ご指摘の、C5-C4間に無造作につけた680Ωの抵抗器です。
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どうやら、完成したと喜ぶ間も無く、第一次改修に突入する必要がありそうです。 電源SWをヒーターとB電源の二系統に分ける。 取敢えず以上の対策は必要の様です。 熟考の末、「別途作り直し」が最善手かも知れないと思い始めました。 どうせ別筺体で作り直すなら、200Vの電源トランスを手配して、Trリップル・フィルタ という訳で、 ・・・ 腕を磨いてリベンジすっからなっ! 待ってろよっ!! ・・・
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今生のお別れに、最後の一曲を鳴らして別れを惜しみましょう。 それにしてもこのBTの新作、すごい吹っ切れてますねぇ。 |
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特 別 付 録 |
TU-879 復活への道程 |
・・・と云う程のものでも無いっすけど・・・ |
第一案 高級銘柄部品使用L,R独立電源コンデンサ方式TU−879 |
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第二案 超三極管接続方式TU−879 |
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